■SBIカードを所持することで得られる特典
SBIカードというクレジットカード、知名度に関しては、そこまで高いものではないのが現状です。
(SBIネット銀行は知名度が高いのですが)
ただ、そんなSBIカードですが、なかなか素晴らしいクレジットカードに仕上がっています。
となると、気になってくるのが…
「Mr.カードローンを利用する、または利用している場合、金利優遇を狙って所持した方がよいのか?」という点。
それを見極めるためにも、簡単に特徴を押さえていきましょう。
◇扱う口座を複数登録し利用することができる
基本的に、クレジットカードの支払い口座は1つです。
決められた銀行口座から引き落としがされますが、SBIカードの場合は、最大5口座まで登録することができます。
結果、キャッシングしたときの振込口座はサブ口座へ、引き落としはメイン口座で…という使い方が可能。
キャッシングをしていることをバレたくない人には、ありがたいサービスになります。
◇意外と少ないキャッシュバックサービス
SBIカードには、1,000円の利用で10ポイントを貯めることができるポイントサービスが提供されています。
そして、最大10,000ポイント(100万円の利用で貯められるポイント数)で5,000円のキャッシュバックを得ることができます。
意外とキャッシュバックをしてくれるポイントサービスは少ないため、現金を手にしたい人にはおすすめです。
(お世辞にも高いキャッシュバック率ということはできませんが…)
◇年会費は年間10万円以上の利用で無料に
クレジットカード利用において重要なチェックポイントになる「年会費」は、初年度が無料になっています。
そして、2年目以降は、年間10万円以上の利用で無料に。
「10万円」と耳にすると身構えてしまいますが、月1万円以下の利用で達することができる数字のため、ハードルは低い方と言えます。
つまり、実質年会費は無料ということになります。
■金利優遇は0.1%…この優遇を狙ってSBIカードを所持するメリットあるのか?
・金利が0.1%下がるとどれくらいお得になるのか?
借入金額 |
金利優遇「無」(14.69%) |
金利優遇「有」(14.59%) |
差額 |
100,000円 |
120,090円 |
119,915円 |
175円 |
200,000円 |
240,195円 |
239,847円 |
348円 |
300,000円 |
367,282円 |
366,681円 |
601円 |
400,000円 |
532,531円 |
531,198円 |
1,333円 |
500,000円 |
679,984円 |
678,120円 |
1,867円 |
※残高スライドリボルビング返済
※毎月1万円返済
※計算はあくまでも一例で状況によって支払総額は変わるため都度確認をしてください
金利優遇条件はこちら⇒【住信SBIネット銀行】MR.カードローン 金利が下がる条件・優遇まとめ
◇スタンダードな融資だと…メリットはない?
上記の表は、一般的な借入額でサービスを利用した場合の表になります。
(ちなみに、Mr.カードローンの場合、1万円~100万円までの融資の金利は14.69%が基本)
差額を見れば一目瞭然で、さほど大きなメリットはありません。
結論は「無理して0.1%の金利優遇を狙う必要はない」となります。
ただ、元々、50万円融資クラスで、金利は15.00%を切っているため低い水準のカードローンサービスと言えます。
つまり、Mr.カードローンのサービスとしては、元々質が高いため、0.1%を無理して得ずとも…それだけでも充分ということですね。
余談ですが、50万円の融資を毎月1万円ずつ返済した場合、返済期間は5年8ヶ月になります。
これだけ長い年月を掛けても、差額は2,000円を切ってしまうため、0.1%という数字は、大きな意味を持たないということができます。
(住宅ローンのような大きな金額の場合は、かなり大きな差額になることは言うまでもありません)
◇年会費2,500円を支払ってでも…SBIゴールドカードを所持するべきか?
先程のお話で、既に結論が出てしまっていますが…SBIゴールドカードだとしたら恩恵があるのか?という点も触れていきます。
年会費は2,500円となっているため、金利優遇0.1%で相殺するためには、先程の例で説明をすると…約70万円程度の借入額が必要となってきます。
であれば、スタンダードカードである通常のSBIカードを使って、2,500円分を浮かせて(SBIカードは年会費無料)、さらに金利優遇の2,500円も浮かせた方がよいといえます。
実質、5,000円分の差額になるため、SBIカードとSBIゴールドカードとの間には大きな違いが生まれます。
結果、所持するべきか?と問われたら「無理をして持たなくてもよい」ということに。
もちろん、ゴールドカードとして多くの特典があります(キャッシュバックの金額が多くなるなど)。
そちらの特典を狙うのであれば、何ら問題はないため、利用していけばよいかと思います。
■まとめ
SBIカードも、Mr.カードローンも、両者とも質の高いサービスで間違いありません。
ただ金利優遇の0.1%を目的として「SBIカードを所持しているから、Mr.カードローンを利用しないといけない!」「Mr.カードローンを利用しているからSBIカードを所持しないといけない!」ということは全くありません。
一般的な50万円程度の融資であれば、大した差額にならないからです。
金利優遇以外の部分で、明確な理由を持って両者を利用している状況下で、結果…副産物的な位置づけで0.1%の優遇が得ることができた!というスタンスがよいと言えるでしょう。
(もちろん、1,000万円クラスの融資の場合は、一考する価値はありますが)