「バンドルカード」を知っているでしょうか?
聞き馴染みがないという方も多いのではないでしょうか。
かくいう私もその一人でした。
バンドルカードは、簡単にいうとプリペイドカードです。違う部分は、普通のプリペイドカードが前払いなのに対し、バンドルカードは後払い式でスマホアプリ上にのみ存在するバーチャルプリペイドカードです。
ブラックでもOK、審査不要などと噂されるバンドルカードですが、その真実とは!?
バンドルカードという単語を初めて聞いたという方も、聞いたことはあるけどどのくらい便利なのかあまり知らないという方も、バンドルカードを人に説明できるくらい詳しくなっていってください。
この記事では、バンドルカードの基礎情報から、審査、使い方に至るまでを網羅していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
◆「バンドルカード」とはなんぞや
バンドルカードとは後払い式のバーチャルプリペイドカードです。
基本的には楽天やAmazonなどの決済専用カードです。バンドルカードをチャージするためにはアプリが必要になりますが、そのダウンロード料金や年会費は無料です。所定のダウンロードサイトからバンドルカードのアプリを一切の料金はかからずゲットできます。
カードの後払い式というのがポイントで、これはクレジットカード機能に似ています。これを「ポチッとチャージ」と呼びます。
このポチッとチャージが個人によって限度額が決まってきます。人によっては5,000円までという方も…。
意外と審査基準が厳しいようです。
ちなみに、チャージする度に手数料として1万円未満は500円、1万以上は800円かかります。
クレジットカードを利用する際にかかる手数料も、バンドルカードはプリペイドカードなのでかかりません。基本的には無料でダウンロードし無料で使用できるスマホ決済アプリです。
ただし、バンドルカードを実店舗で使うために必要なリアルカードの発行には300円の手数料がかかります。手数料はかかるものの、VISAブランドのリアルカードを持てると人気です。それ以上にグレードアップすると、利用制限なしで海外でも利用可能な「バンドルカード+」を発行する場合、手数料600円と本人確認などの手続きが必要となります。
【まとめると…】
・Visa加盟店で支払い可能なインターネット専用のバーチャルカード(アプリのダウンロード、年会費無料)
・リアルのお店でもインターネットでも両方使えるリアルカード(カード発行手数料300円)
・利用制限なしで海外でも利用可能で使えるお店が多いバンドルカードリアル+(プラス)(手数料600円+本人確認などの手続き有)
の3種類ある!
◇「ポチッとチャージ」について
ポチッとチャージの支払い日はシャージした月の翌月末までとなっています。
チャージ手数料が極端に高いので、注意が必要です。
例えば、15日に20,000円をポチッとチャージしたとすると、その場合の手数料は800円です。これを45日後に払う場合の利息は約32.4%です。
カードローンであれば高くて18%ですので、かなり高いことがわかります。
実際はすぐに+800円だけで2万円使えて、来月末までに返せばいいというのは魅力的に感じますよね。そのお金の使いようは本人次第なので、人によってはお得に感じるかもしれません。
例えば、ポチッとチャージで2万円チャージして、Amazonギフト券など金券ショップで換金できるものを購入し、現金化するという手もあります。
俗にいうクレジットカード現金化という方法と同じですね。
本当に困っているときの方法ですが、翌月末にチャージ額+手数料の支払いが必ずくるので注意しましょう。
◇支払い遅れはどうなる?
実はこのバンドルカード、CICやJICCといった信用情報機関に登録されていません。
なので、支払いを延滞したとしてもブラックになることがないのです。これが、ブラックでも借りられる秘密というわけですね。
もちろん支払いが遅れた場合は、遅延損害金として年率14.6%発生しますので、遅れないに越したことはなさそうです。
いくらブラックでもOKでもブラックにならないとしても、取り立てや督促はあります。最悪の場合、第三者に債権譲り取り立てられる可能性があります。譲渡先について記載はないものの、一応合法の会社となってはいるようです。
・信用情報機関とは?
・カードローンの返済が遅れたらどうなる?延滞を徹底解説
・知らずにブラックリスト入り!?奨学金返済や携帯電話の月賦に注意!
・おまとめローンの『審査』5種類と審査に通らない4つの理由
◇デメリットは主に3点
デメリットはそこまでないかと思いきや、意外と重要な3点があります。
まず手数料が500円~と高い点。手数料が高いので、金利として計算すると約32.4%※です。(※例えば、15日に20,000円をポチッとチャージ(+手数料800円)。これを45日後に払う場合として計算)
まず発行手数料が300円かかり、チャージする度に手数料として1万円未満は500円、1万以上は800円かかります。つまり借入金額と比べて手数料が割高ということです。
2つ目に、限度額は人にはよりますが、おおよそ10万円ほどまでと低めの設定という点です。人によっては5,000円までというシビアな審査基準…。信用ブラックの人も借りられるので、限度額は厳しめに設定されているようです。
3つ目に、3Dセキュア対応店では使えないなど、利用できる店舗が限られている点です。バンドルカードは国内のVisa加盟店(Visaのマークのあるお店)であれば、リアルでもオンラインでも利用できますが、一部利用できないお店やサイトも存在します。やはりクレジットカードなどに比べると不便に感じる点が多いようですね。
(⇒使えないお店やサイト一覧)
◇注意すべき点とは
このバンドルカード、驚くべきことに小学生でも作れます。
その場合は保護者の合意書が必要となっていますが、登録時に保護者の同意ありにチェックを入れるだけなので、実質保護者の同意なしで作れるのです。
そういった場合、もし払えなくなって取り消そうとしても、取引は取り消せません。民法21条後、口座を作ったあと120日間チャージや支払いを行わないことで口座維持費が30日に1度100円かかります。ただしこれは、残金を100円以下にすれば発生はしません。
◆まとめ│完全に、信用ブラックの人向け
バンドルカードについて紹介しました。
信用情報機関に登録されていないので、信用ブラックの人にとっては持っていて損はないカードかもしれません。違うのであれば、普通のクレジットカードやカードローンの方が絶対にお得です。
具体例を挙げると、主に3点の使いづらさがあります。
まずは手数料が500円~と高い点。2つ目に、限度額は人にはよるものの10万円ほどまでと低めの設定と噂されていること。3つ目に、3Dセキュア対応店では使えないなど、利用できる店舗が限られている点です。
直接的ではない点を挙げれば、デビッドカードやクレジットカードはポイントがついたり、キャッシュバックがあったりするので、単純にお得なことがあります。
トータル的に、あまり旨味のないカードかもしれません。
しかし、信用ブラックの人にとっては非常に助けとなるのではないでしょうか。手数料や実質年率は高いものの、気軽に使えて審査が必要ありません。
これはイイ!と思う人だけぜひ利用してみてください。