おまとめローンの利便性は理解できたけれど、実際に金利が下がらなければ多重債務を一本化する意味はないし・・・カードローンを利用すると、金利は限度額によって決められることが多いです。また、設定限度額が高くなるほど、金利は低くなることが多いです。
では、カードローン関係の金利は交渉することはできるのでしょうか?どれだけ金利交渉ができるのか?というポイントが、利用者がもっとも知りたい点だと思います。
今回は5つの視点から、おまとめローンの金利交渉についての情報をシェアしていきたいと思います。
◆どうすれば最低金利を獲得できるのか?
借り入れ経験がない人は、申し込めば最低金利でローンが組めるなどと誤解されている方も数多くいらっしゃいます。しかしかながら、最低金利というのは、優遇された限られた上客にのみ与えられる権利で、この権利を獲得するにはいくつかの条件を満たしておく必要が出てきます。下記にリストしますので、参考にしてください。
・貸金業者との信頼関係がしっかりしている
これは貸す方の立場で考えれば当然だと思います。信頼関係のない利用者にいきなり大金を貸せば、返済されない可能性も、踏み倒される可能性も当然あるわけで、そのリスク(=不確定要素)は大きいですよね?
少額から借り入れを行っており、利用歴が長く、毎返済日ごとに必ず返済してくれる利用者なら、貸す方も安心して貸せるというものです。つまりは債務者と債権者の「信頼関係」が金利交渉の鍵となります。
いきなりなんの信頼関係もなしに、最低金利で高額な金額の借り入れを行いたい・・・などという虫の良い話はありえません。おまとめローンを利用する際も同様で、まとめて一本化するにしても、最初は少額から申請し、「この利用客は確実に返済してくれる」という安心感を、貸金業者に与える事ができれば、金利の交渉も行いやすくなります。
⇒おまとめローンをしたけど、希望額を借りられなかった!どうすれば良いか?
・交渉する絶好のタイミングは?
もう少し踏み込んでお話すると、完済月が近くなると、すでに相手との信頼関係が構築されているために、今後も弊社をごひいきに・・・というお話が出ると思います。交渉するのはその時がベストで、では今後も利用させてもらいますので、金利を他社よりもお安くしていただければ・・・といった交渉を行うとよりスムーズに金利交渉が行えるはずです。
完済せずに、継続して返済し続け、関係を築いていくと今後も過去の返済実績から、借りやすくなる事は間違いありません。おまとめローンは、一般の借り入れよりも審査が通りにくいとされており、これらのステップを踏むことで、信頼関係のできている貸金業者であれば、優遇された金利で、あっさりとおまとめローンへ移行することも出来るようになります。これは覚えておきましょう。
◆借り入れ額で金利率も変動する!?
借り入れ額が大きくなると、金利を下げてもらえる可能性も出てきます。ただこれは、前章の貸金業者との信頼関係にも通じるところなので、いきなり大きな金額を借り入れすることはどれだけのステータスがあったとしても難しいので、やはり信頼関係ありきの交渉術となります。
多重債務者がおまとめローンで借金を1本化する場合、初めての利用であっても、額がある程度高額(100万円>50万円)で、審査が通った場合は、金利を交渉出来る可能性がある・・・というのだけ頭に入れておいてください。正確な金利は公表されないので、事前に金利率をお伝えすることは出来ないのですが、借り入れ額に50万円の差が出れば、金利の交渉は行いやすいと思って良いでしょう。
◆複数社との比較を持ち出して交渉してみる
おまとめローンのサービスを行ってくれている消費者金融会社をリストアップしていき、他社との比較で、低金利にしてもらう交渉を試みるのも交渉方法のひとつです。
注意点としましては、同時期の複数社の申し込みはブラックリスト入りしてしまうので避けなければいけません。各社が公式ホームページで公表している金利率をもとに、相談してみると良いでしょう。
⇒おまとめローンを比較するときに確認しておきたい!見落としがちな3つのこと
◆とりあえず交渉してみる
はじめての金利交渉となると、不安や懸念する点はあるでしょうが、とりあえずやってみて損はありません。商品の値引きなどと同じで、金利率を下げてくれるかどうかは、かなりざっくりしている部分があります。ひとまずやってみましょう。ただ、あまりしつこくしたり、金銭的に切羽詰まっている状態だなどと伝えてしまうと、逆に危険視されおまとめローンや借り入れ自体を断られる可能性も出てくるので注意が必要です。
◆金利交渉は電話で行う!
電子メールや、書類郵送による金利の値下げ交渉は、うまくいかないケースがほとんどです。相手もプロです。プロ相手に無計画にいきなり金利を下げたいと言っても逆にこちらが丸め込まれて終わりでしょう。ですのでしっかりと計画を立ててこちらの交渉に乗ってくるように仕向けましょう。また電話での態度ですが、あくまでお願いするという姿勢は忘れないようにしてください。その上で、上記であげたような、他社との比較や、借り入れ額の増額、すでに過去に利用暦があり、信頼関係などがあれば優遇してもらえる可能性も高まりますので、これらの方法を使って、金利交渉にチャレンジしてみましょう。
アコムは交渉が行いやすいことでも知られているので、条件に見合うのであれば、金利交渉を踏まえた上で、アコムを利用してみるのも手だと思います。
例えば、アコムの場合優良顧客になると有利だといわれています。優良顧客というのは、「毎月延滞がない」だけではなく、特に他社への借入状況が良いところがポイントです。他社で借入もしているが、延滞なく利用できているのは「優良顧客」とされています。他には安定した仕事(例えば公務員・上場企業の正社員など)や少額でも定期的に利用していることも「優良顧客」と認定されるポイントです。金利を下げるには、優良顧客になることの他に、限度額の増額をしていたり、おまとめローン・借り換えローンを利用していたりすると良いとされています。
業者としても、優良顧客にはたくさん利用してほしいものです。金利を引き下げても構わないと思っているでしょう。あるいはあちらから「金利下げますよ」と言ってくるかもしれません。一例としてアコムを挙げましたが、他の業者にも通ずるものがあると思います。ぜひ参考にしてみてください。
◆まとめ
こちらから交渉する場合は電話で行い、他社はこれだけやってくれるという比較を出したり、信頼をつんで増額を申請する。
もしくは、急いでない場合はあちらから持ち掛けてくるのを待つ。
あちらから増額を持ちかけてきたら「他社のが金利が低い」といいおまとめローンを検討していることなども匂わせて、あちらから金利を下げる提案をしてくるように仕向ける。