なにかでローンを組む、というと、さまざまな種類がありますね。
特にその中のカードローンは、消費者金融や銀行カードローンを思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、実はお得なのが地元にあるJAバンクのカードローン(以下:JAカードローン)なんです。
それが意外と知られていません。
もちろん、向いている人・向いていない人それぞれに特徴がありますので、今回はJAカードローンの基礎情報や仕組みを詳しく紹介していきます。
おまとめローンを検討していた方も、活用できるようでしたらぜひ参考にしてみてください。
◆JAカードローンの基本
全国に8,000店舗を超えるJAカードローンがあり、低金利といわれている銀行カードローンと同じくらい低金利で魅力的なものです。
もちろん、地域によってサービス内容が変わってきますし、人によって向き・不向きがあります。
そもそもJA(農協)とは何かというと、農業に携わる人の利益を守るために設立された金融機関です。
よく聞く「JAバンク」とは、JA会員によって構成されているグループ(JA・信連・農林中金)の総称を指します。
JAバンクは目的に応じた融資を行っていて、代表的なものが以下の6つです(地域によってさらに細かい分類になることもあります)。
1.住宅ローン
2.リフォームローン
3.マイカーローン
4.教育ローン
5.カードローン
6.JA農業融資
今回スポットを当てて紹介するのは5番のカードローンです。
主な特徴としては、銀行カードローン並みに低金利だが、審査が厳しく審査結果の回答も遅い、といったところでしょうか。
スピードは求めてはいけないようですね。
審査も厳しいことがわかったので、ここで検討される方が減りそうですね。
また、JAの会員の方がある程度有利なようです。
そしてコネがある方のほうが有利かも!?
また、このローンを利用できるのは各JA所定の資格・要件を満たす方のみです。
融資条件は各JAによって異なります。
そして保証会社の利用が必須条件となります。
⇒住宅ローンを組む予定の銀行でカードローンを作るのがオススメ♪
⇒最も低金利なのは住宅ローン!おまとめも可能?とんだ裏技を発見した
◆JAカードローンの特徴
カードローンの仕組みといっても、銀行カードローンや消費者金融と大差なく、基本的に資金使途は自由です。
自由に使えるローンはカードローンともう一つ、フリーローンもあります。
ATM(JA以外でもOK)で借入枠の範囲内の借入を行ったりします。
普通のカードローンとの違いは、「地域によって独自のサービスがある」ことです。
そこが最大の魅力にもなり、注意が必要な点にもなります。
申し込みを検討する際は自身の地域のJAカードローンの内容を事前に必ずチェックしましょう。
JAバンク=地域密着型の金融機関なので、住んでいる地域・勤務地によって差があることは避けられません。
また、金利は低いといわれていますが、どのくらい低いのでしょうか?
具体的に知りたい!という方のために大体の目安を紹介しますと、例えばJAカードローンの金利は変動金利で約定返済型、固定金利で7.1~7.8%といった魅力的な数字です。
もちろん、各JAカードローンで違いますので、自分の地域で調べてみましょう。
比較するのは、一般的な銀行系カードローンの三菱東京UFJ銀行カードローン「バンクイック」は4.6~14.6%、大手消費者金融のアコムは4.7~18.0%となっています。
比較するとかなり低金利なのがわかりますね。
しかし、低金利ということは人気があるということです。
そのため申込が殺到し、必然的に審査が厳しくなります。
次の項目では「審査」を紹介していきます。
◆JAカードローンの審査
先ほどもチラッと説明しましたが、JAカードローンの審査は厳しい傾向にあります。
審査自体は通常の金融機関のように行われます。
JAの組合員は優遇されることもあるといわれていますが、一般の方も利用できるので、審査内容に大きな差はありません。
しかし、比較的厳しいとされる理由として
● 正社員
● 安定収入
といった、かなり「安定志向」な部分があるということです。
もちろん保証人は不要なので、気軽に申し込むことはできますね。
⇒【47都道府県】おまとめローンの審査通過に重要な保証会社【永久保存版】
⇒【元銀行員直伝】おまとめローンの審査を通りやすくする裏技10選
◆JAカードローンに向いている人
計画的にお金を借りることができる人
JAカードローンはスピードがスローな場面が多く、審査の回答が遅かったり、即日融資ができなかったりする場合が多いです。
しかしその分、低金利で借りることができます。
急な出費などで申し込む場合は消費者金融、前もって計画を立てている方はJAカードローンの方が向いています。
融資限度額は300万円以内で、期間は1年ごとの更新という形をとっています。
毎月一定額を自動で引き落としをすることもできますし、一般のカードローンと大差はありませんが、より計画性が大事になってくるのが特徴でしょう。
おまとめローン・借り換えローンなど大きい額になってくるローンは特に計画性が必要になってくるので、向いている方は検討されてみてはいかがでしょうか。
◆JAが向いていない人の特徴
もちろん向いてない方もいます。
向いている人は上記で説明した「計画性のある人」という点のみでしたが、向いてない方の項目は多いです。
下記の項目に当てはまる方は、消費者金融もしくは銀行カードローンに申し込みましょう。
● とにかく急いでいる
● ステータス(年収)が低い
● 正社員ではなくパートやアルバイトである
● 勤続年数が1年未満
● カードローンを利用する理由が明確でない
● 自分の地域のJAでは特に金利が安くない
項目多いですね。
ほとんどの人はこちらに当てはまってしまうのではないかと思ってしまいます。
◆JAカードローンに申し込むところから返済までの流れ
上記で自分に合っていると感じた方は、早速申し込んでみましょう。
もしJAの組合員であれば、優遇される地域もあります。
一度窓口で相談に行かれることをオススメします。
基本的にJAバンクへの申し込みは窓口をオススメしています。
簡単な「8ステップ」を参考にしてみてください。
①インターネットによる仮申し込み(金利などをチェックし、申込)
↓
②近くのJA窓口へ行き相談(このとき、必要書類などを持っていきましょう)
↓
③希望する借入枠を選択し、申し込み用紙へ記入
↓
④必要書類の提出(源泉徴収票や確定申告書)
↓
⑤審査(早ければ1~2営業日程度、遅ければ数日)
↓
⑥カードの発行
↓
⑦借入(好きなタイミングでOKです)
↓
⑧毎月決められた日に返済(定率返済または定額返済)※JA窓口およびATMで随時返済する「任意返済」もあります。
◆まとめ
大事なポイントがいくつかあったのでまとめます。
● JAカードローンの魅力は、銀行系カードローンを超える低金利
● 向いている人は、計画的に利用し返済できる人
● 内容(金利・サービス)などは地域や勤務地によって異なる
● 実際に申し込むには窓口に行かなければならない
● JAカードローンの審査は比較的厳しい傾向にある
● 審査の結果などのスピードが遅い
● 急いでいる場合は消費者金融がオススメ
全国一律で決まっているわけではなく地域差があるので、「ここはこう」とハッキリ言えないのはJAカードローンのデメリットですね。
その点、銀行系カードローンも消費者金融系キャッシングも全国一律で決まっているのでわかりやすいです。
JAカードローンの地域差は長所でもあり短所でもありますね。