おまとめローンと借り換えローンは違う
金融機関に申し込みをする際、借り換えの方が良いのかおまとめの方が良いのかお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。カードローンの借り換えとおまとめは、よく似ていますが、厳密には意味が違います。
この二つを一緒のものだと思われている方がかなり多いのです。
この二つは別物ですのでごちゃ混ぜにしてしまわぬようご注意下さい。
借り換えというのは、1社から借りている借金を、より金利の低い1社から借り換えることを言います。
おまとめというのは、2社以上の複数から借りている借金を、1社からまとめてすべて一本化することを言います。
簡単に言ってしまえば、複数ある借金を一本化にするものをおまとめローンと言い、一か所の借金を金利の低い場所へ移すことを借り換えと言うのです。
借り換えの場合は金利と手数料のみをチェックすれば良いのですが、おまとめは他の部分もチェックしてから申し込む必要があります。
おまとめでは金利が変わらなくても、メリットが出ることがあります。
銀行カードローンでは、おまとめローンや借り換えローンといったような専用のローンは用意されていません。
通常の銀行カードローンを、おまとめや借り換えに利用することになります。
どちらも利息の低い場所へ申し込む事により返済しやすくなるところは同じですから、同じものとしてとらえている方が多くなっているのかもしれませんね。
また、返済期間を伸ばしてしまうと申し込む前よりも借金額が増えてしまい、返済額を増やしてしまう可能性も考えられると言う部分も似ているので、こちらの二つは少々紛らわしく感じてしまいそう。
ですが、おまとめローンと借り換えの違いを把握しておくことにより活用する時が分かるので、ぜひ覚えておきましょう。
審査難易度は大きく異なる?
ローン関係のブログやサイトを見ていると、借り換えローンの審査はそれほど難しくはないが、おまとめローンの審査はとても難しいという意見を見かけることがあります。
この理由として、借り換えローンでは借入額が変わらないのに対して、おまとめローンでは借入額が大きく上がってしまうというものがあげられています。
例えば、とある1社から50万円を借りていて、別の1社で50万円を借り換えようとするとき、借入希望額は50万円のまま変わりません。
カードローンでは必ずしも限度額いっぱいまで借りているとは限りませんので、限度額50万円のうち30万円だけを借りているケースなら、借り換え先では限度額が30万円でもよいことになります。
一方で、1社から50万円、別の1社から50万円を借りていて、1社におまとめをしようとするなら、借入希望額は100万円となります。
おまとめローンでは、複数の借金を1社にまとめるので、借金はたくさんあったほうが歓迎されると誤解をしている人がいますが、おまとめローンでも借入件数は少ないほうが有利になります。
例えば、2社から20万円ずつを借りていて、1社から40万円をおまとめするケースと、4社から50万円ずつを借りていて、1社から200万円をおまとめするケースでは、前者のほうがはるかに有利です。
⇒おまとめローンの審査で事故情報以外で嫌われるポイントとは?
銀行カードローンでは、申し込みのときに借り換えであることを伝えることが重要
銀行カードローンでは、借り換えローンやおまとめローンといった専用の商品はありません。
しかし、通常のカードローンでも「借り換えOK」などという記載があったなら、借り換えやおまとめ目的での利用がOKということです。
申し込みの時には、しっかりと借り換えが目的であることを伝えておくことが重要です。
なぜなら、借り換え目的であることをしっかりと伝えないと、追加で借金を増やそうとしていると見られてしまうからです。
例えば、すでに1社から50万円、別の1社から50万円を借りており、とある銀行カードローンで100万円を借りようと申し込みをしたら、新しく100万円を借りて、借金の合計が200万円になるとして審査がされてしまいます。
おまとめ目的であることが伝わっていれば、その銀行カードローンで借りた100万円は、2社からの借金を完済するために使用されて、借金合計は100万円のままであるとして審査がされます。
借り換えやおまとめをした場合の注意点
借り換えやおまとめのために銀行カードローンでお金を借りた場合、銀行が直接借金をしている会社に振り込んでくれるケースと、銀行は債務者にお金を貸すだけであり、債務者が自分で前の借金を返済しなければならないケースがあります。
銀行が直接借金を返済してくれるならば、なんの問題もありませんが、銀行は債務者にお金を貸すだけというケースでは、借りたお金を別の目的で使ってしまわないように注意が必要です。
銀行は、前の借金は完済されるものとして審査をしていますので、借りたお金を別の目的に使ってしまったら、借金の負担が倍になってしまい、返済困難になってしまうリスクが大きく上がります。
借りたお金はきちんと前の借金を完済するために使うことが重要です。