お金は無い状態ではまったくありません。
こつこつと貯めてはじめてお金をたくさん持っている状態になることができます。
お金は急に降ってくるものでも、そこらの地面を掘れば出てくるものでもありません。
きちんとそれなりの狙いを持った行動をしてはじめてお金を稼ぐことができ、そしてそれを貯蓄することでお金もちにつながるのです。
お金が無くてカードローンなどでお金を借り入れている状態ではお話にもなりません。とにかくお金を返して、プラスの状態にすること。とにかく一刻も早くお金を変えることが大切なのです。
そのために有効な手立ての一つが、おまとめローンです。
おまとめローンは審査に受かって利用可能になれば、多岐に渡っている借入先を一つにまとめることができ、その返済額に課せられた金利を小さくすることができます。
そうすれば返済は容易になり、あなたのお金回りの問題が完全に解消するのも時間の問題です。
■1カ所にまとめるだけがおまとめローンではない!
複数の借金を1つにまとめれば、それが「おまとめローン」だと思っていませんか?
確かに間違ってはいませんが、それだけではおまとめローンのメリットを活かし切れているとはいえません。
逆に、おまとめローンをしたことによって損をしてしまうケースもあるのです。
今回は、あまり得をしない(損をする)おまとめローンや、その対処法を紹介します。
■消費者金融が提供するおまとめローンは、利息低減効果が少ない
おまとめローンは銀行が提供するものと思っていませんか?
数は少ないものの、消費者金融でもおまとめローン商品を取り扱っています。
通常は、年収の3分の1以上の貸付はできない消費者金融ですが、おまとめローンに限っては年収の3分の1以上の借金をおまとめできます。
大手消費者金融でおまとめローンを取り扱っているのは、「アコム」「プロミス」「アイフル」の3社。
それぞれの基本スペックは、以下のようになっています。
①アコム「借換え専用ローン」
金利:7.7%~18%
限度額:1万円~300万円
②プロミス「おまとめローン」
金利:4.5%~17.8%
限度額:1万円~500万円
③アイフル「かりかえMAX」(アイフルを初めて利用する人向け)
金利:12%~17.8%
限度額:1万円~300万円
④アイフル「おまとめMAX」(アイフル利用経験のある人向け)
金利:12%~15%
限度額:1万円~300万円
見ても分かる通り、消費者金融のフリーローンと大して金利で違いがありません。
これではまとめたところで、あまり利息を減らすことはできませんね。
【消費者金融のおまとめローンは件数減らしに使おう】
消費者金融のおまとめローンは、本命として使うのではなく「件数減らし」として使うのがいいでしょう。
おまとめローンの審査では借入件数が重視され、借入件数が5件以上あるとおまとめできないとも言われています。
借入件数が5件の人は、まずそのうち2~3件を、比較的審査のハードルが低い消費者金融のおまとめローンでまとめます。
おまとめ後の借入件数は2~3件となりますので、その全てを本命の銀行おまとめローンでまとめれば、審査に通る可能性がぐっと高くなります。
⇒【元銀行員直伝】おまとめローンの審査を通りやすくする裏技10選
■返済期間を長くすると損をする
消費者金融のおまとめローンで件数減らしをした上で、本命の低金利おまとめローンで一気におまとめできたとしても、油断は禁物。
これでなお損をしてしまうケースがあります。
それは、返済期間が長くなった場合です。
【おまとめして支払総額が増える事例】
例えば、合計300万円の複数の消費者金融(年利18%)からの借金を、年利15%のおまとめローンでまとめたとしましょう。
返済期間が同じ条件であれば、金利が低くなった分利息の支払いも減るのですが、返済を少しでも楽にしようと、毎月の返済金額をこれまでの月13万円から8万円に下げ、返済期間も3年から6年に変更すると、以下のようになります。
①おまとめ前
元金:300万円
利息:162万1479円(3年分の利息総額)
②おまとめ後
元金:300万円
利息:270万2465円(6年分の利息総額)
元金は同じですが、おまとめ後の方が100万円以上も利息総額が増えているのです。
おまとめをする際には、あらかじめ返済シミュレーションをしておくことが重要といえます。
■返済できなければ意味がない
おまとめローンができたら、それで完了ではありません。
おまとめしたらそこから返済が始まるのですが、返済を楽にしようと返済期間を伸ばすと、その分利息が増えてしまいます。
それでも返済できればまだいいのですが、おまとめしてもなお返済ができないような状況であれば、おまとめローンを組んだ意味がありません。
【債務整理も視野に】
おまとめしてもどうにもならないのであれば、債務整理も視野に入れましょう。
任意整理や特定調停であれば、将来の利息をカットしてもらえる可能性がありますし、個人再生ならば元金の削減も期待できます。
債務整理について詳しい内容はこちらから(⇒多重債務に陥ったらおまとめローン。ともう一つ『債務整理』を詳しく紹介)
おまとめローンをすることが目的となってはいけません。
おまとめローンはあくまでも手段であり、それが目的に適った手段かどうかを考えることが重要です。
いかがでしたか?
おまとめローンを利用してお金持ちも夢ではありません!
損をしないおまとめローンの利用の仕方をシミュレーションしてみてくださいね。