意外と知らない!「リボ払い」怖がられてるけど、しっかり理解しよう!

カードローン、クレジットカードなどのCMで広く知られることになった「リボ払い」。
これは、「リボルビング払い」を略したものです。
リボ、フレックス払いと呼ばれたりします。

一般的にリボ払いと呼ばれるものはクレジットカードやローンの返済方式の一つです。
あるものの支払に対する回数を指定するのは分割払いですが、それとは異なります。
全体の利用額に関わらず、「毎月一定額」を返済していくのが、リボ払いです。

わかりやすく「リボ払い」と呼んでいますが、厳密にいうとリボ払いという返済方式はありません。

リボ払いにはいくつか種類があり、名称がとても長いのです。
そのうちのどれか指しているのですが、一つ一つの意味を理解していればなぜリボ払いが悪いと言われているのか、理由がわかると思います。

今回紹介するのは、「リボ払いの種類」です。
リボ払いのメリットやデメリット、そして悪魔のリボ払いの落とし穴にハマらないためのアドバイスなどは、
こちら(⇒【キャッシング】残高スライドリボルビング方式の落とし穴【返済】)をご覧ください。

もう一度言います。

こちらで紹介するのは

『リボ払いの種類』のみです!

リボ払いの種類について詳しく知りたい!学びたい!という方はぜひご覧ください。

それでは行きましょう。

◆リボ払いの種類

  • 元利定額リボルビング方式
  • 元金定額リボルビング方式
  • 元利定率リボルビング方式
  • 元金定率リボルビング方式
  • 残高スライド元利定額リボルビング方式
  • 残高スライド元金定額リボルビング方式
  • 残高スライド元利定率リボルビング方式
  • 残高スライド元金定率リボルビング方式

これが世の中で「リボ払い」と呼ばれているものの種類です。
一見難しそうな単語ですが、一つ一つの意味が理解できれば仕組みはとても簡単です。

大きなヒントになっていそうなこちらの単語から説明していきます。

  • 元利
  • 元金
  • 定額
  • 定率

ひとつひとつの意味をしっかり理解していていきましょう。

◆「元利」と「元金

「元利方式」は、毎月の返済額に利息を含むもの、
「元金方式」は、毎月の返済額に利息を加えて支払うものです。

前者は(毎月の返済額から利息を差し引いた金額)を元金返済にあてることになります。

毎月の返済額が1万円の場合、

元利方式

(返済する元金+利息)=1万円
よって、
(1万円-利息)=返済するお金

元金方式

(1万円+利息)=返済するお金
よって、
返済額は1万円を超える。

◆「定額」と「定率

毎月の返済額を、1万円など金額で指定する方式を定額方式」といいます。
利用残高の10%や20%など、割合で決める方式を定率方式といいます。

したがって「定率方式」の場合は、利用残高によって毎月の返済額が変動することになります。

これを組み合わせると、リボ払いの中の主な方式を理解することができます。

  • 元利定額リボルビング方式
  • 元金定額リボルビング方式
  • 元利定率リボルビング方式
  • 元金定率リボルビング方式

について解説していきます。

元利定額リボルビング方式

元利」は毎月の返済額に利息を含み、「定額」は毎月の返済額を金額で指定します。

これらを組み合わせると・・・

メリットは毎月の返済額が一定でわかりやすいことです。

デメリットは利息と元金はそれぞれいくらなのか、わかりにくい。
返済額の中に利息が含まれているので、返済した利息も元金も不透明になってしまうというデメリットがあります。

また、「元金定額リボルビング方式」と比べると、元金の減りが遅いので、結果的に返済が長引き、支払う利息の総額は大きくなってしまいます。

元金定額リボルビング方式

元金」は返済額に利息を含んでいないものです。
ですので、元金を確実に減らしていくことができます。
月々の返済額は元利定額リボルビングより多めになります。

メリットは、元金を確実に減らしていけることです。

デメリットは、月々の返済額がわずかに多くなることです。

元利定率リボルビング方式

元利」は返済額に利息を含み、「定率」は毎月の返済額を利用残高の○○%と割合で決める方式です。

定率の場合、利用残高が減るほど、毎月の返済額も少なくなっていきます。
しかしその分、返済期間が延びてしまい、結果的に利息総額が大きくなっていきます。

対処法としては、余裕があるときは繰上げ返済をおこない、早めの完済をすることです。

元金定率リボルビング方式

元金」は利息を含んでいないものです。
定率」は毎月の返済額を利用残高の○○%と割合で決める方式です。

定率で決定した毎月の返済額は全て元金返済にあてられるので、「元利定率リボルビング方式」と比べると返済期間を短縮することができます。

では、続いて「残高スライド」がついた場合です。
これまで紹介した返済方式に「残高スライド」という条件を加えた方式になると、どのようになるのでしょうか。

残高スライド」とは言葉の通り、毎月の返済額が支払残高にあわせてスライドしていく仕組みです。
そのため、支払残高によって、毎月の返済額が変動します。
支払残高が増えれば、返済額も上がり、
支払残高が減れば、返済額も下がります。
とてもシンプルな仕組みです。

あとは上記で学習した内容に「残高スライド」+すればOKです。

メリット・デメリットについては組み合わせて考えてみてください。
先ほどと同じ説明になるので割愛させていただきます。

◆リボ払いを選ぶべきときはどんなとき?

まとめとして、「リボ払いを選ぶのがベストなケース」について紹介します。

結論からいうと、リボ払いを使うべきときはありません。
リボ払いは、極力使わない方が良い返済方式です。

理由は、各種のデメリットをみればわかります。
しかし、繰上げ返済を行う場合や、見込みがある場合は別です。
一旦リボ払いにし、繰り上げ返済を行える状況になればそうして返済していくことが良いでしょう。
リボ払いの利は「毎月の返済を少額に抑えることができる」ですから。
それが必要な場合は使っても良いでしょう。

しかし、繰上げ返済の見込みがない状況であえてリボ払いを選択することはあまりオススメしません。

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