おまとめローンを利用するためには、審査を受けなければなりません。
審査方法にもさまざまありますが、大きく分けて「信用情報」「書類審査」、そして「スコアリング」があります。
信用情報とは、信用情報機関に個人情報の開示を請求して、お金の貸し借りに関する情報を見ることです。
貸金業者は、申込者の属性を点数化して、融資可能かどうかを判断します。
この点数化のことを「スコアリング」というのですが、スコアリングされる属性にはどんなものがあり、どれくらいの点数がつけられるのでしょうか。
徹底解説していきます。
■職業
・公務員、大企業:5点
・中小企業:4点
・自営業:2点
・パート、アルバイト:1点
・無職:0点
公務員や大企業は、安定しているために高評価です。
収入が多くても、水商売系は評価が低くなる傾向があります。
■年収
・400万円以上:5点
・300万円台:3点
・200万円台:2点
・200万円未満:1点
パートやアルバイトの方は、ほとんどが200万円未満の年収ですので、ここでポイントを稼ぐのは難しいですね。
■勤続年数
・10年以上:5点
・5~10年:4点
・1~5年:3点
・半年~1年:2年
・半年未満:1点
銀行のおまとめローンでしたら、3点はほしいところですね。
■家族構成
・親と同居、夫婦と子供:5点
・夫婦のみ:4点
・独身2~3点
・離婚:0点
家族が多いほど収入も多くなりますし、夜逃げの可能性も低くなります。
離婚をしていると、慰謝料などの支払いでお金が苦しくなるため、ポイントが低くなる傾向があるようです。
■持ち家
・自己所有(ローンなし):5点
・自己所有(ローンあり)、家族所有:4点
・社宅、官舎:3点
・賃貸、公営住宅:1~2点
ここでは、資産状況とともに夜逃げのリスクについても考慮されます。
持ち家や社宅ですと、なかなか夜逃げがしにくいともいえますね。
■居住年数
・5年以上:5点
・3~5年:3点
・1~3年:2点
・1年未満:0点
居住年数は長いに越したことはありません。
■健康保険の種類
・共済組合:5点
・組合健保:4点
・社会保険:3点
・国民健康保険:1点
意外と重要なのが、健康保険の種類です。
健康保険によって勤め先が分かるからであり、公務員が加入する共済組合が最強で、次いで大手企業が加入する組合健保となります。
社会保険でも、中小企業の正社員ですので、なかなかポイントは高いです。
■銀行口座の種類
・当行当座預金:5点
・当行普通預金:4点
・他行当座預金:3点
・他行普通預金:2点
・口座なし:0点
銀行のおまとめローンでは、自行の口座を持っているかどうかが重要です。
その上で、当座預金の口座があればベストですが、なければ普通預金でもなかなかのハイスコアです。
■クレジットカードの有無
・あり:3点
・なし:0点
クレジットカードがあると、審査を通過した実績があると判断されます。
年齢がそれなりなのにクレジットカードがないと、非常に低評価です。
■他社からの借入件数
・なし:5点
・1社:3点
・2社:2点
・3社:1点
・4社以上:0点
おまとめローンで重要となってくるのが、この項目です。
それと並んで借入金額も重要となりますが、借入金額が少ないほどもちろん評価は高いです。
■スコアを上げるためには
以上、おまとめローンの審査におけるスコアリングについて見てきましたが、スコアを上げるためにできることは何かあるのでしょうか。
まず勤務先ですが、無職ですと0点ですので、せめて派遣会社に登録をしておけば1点はもらえる可能性が高いです。
持ち家については、賃貸住宅に住んでいるのであれば、一時的に親の持ち家で同居するなどすれば、1点から4点にスコアアップします。
親も持ち家を持っていないとなれば、今住んでいる賃貸に少しでも長く住み続けることです。
銀行口座は無料で開設できますので、おまとめローンを組む銀行の口座を開設しておくとさらに点数が貰えます。
審査内容はスコアリング以外にもあります。信用情報に事故情報などが登録されていると、一発アウトになる可能性が高いです。
事故情報も期間がたてば消去されますので、まずは自分で信用情報の開示請求を行ない、もし事故情報があればほとぼりが冷めるのを待ちましょう。
■まとめ|いますぐ出来ること
上記の結果をまとめると、すぐに実践できることは下記のような行動でした。
・無職の人はアルバイトや派遣などをまずは始める
・いまが賃貸で実家が持ち家であれば、一時的に実家に戻る
・利用予定の銀行口座を開設する
・クレジットカードを作る
・他社の借入がある方は、件数をなるべく減らす
などです。
スコアリングに反映され、より効果の高いものは時間がかかることが多いですが、例えば銀行口座を作るといった簡単なことでも点数がグンと上がります。審査に通るために出来ることは意外とたくさんあるので、自分自身の「社会的信用」を高めていきましょう。審査に通らないかもしれないと不安がる前に、まずは出来ることから始めてみてください。