Q.カードローンを利用すると住宅ローンの審査に通りにくくなるのか?

住宅ローンについて調べていると「カードローンを利用していると住宅ローンの本審査は落ちてしまいますか?」という質問が散見できます。
人生の転機となる審査になることは間違いないため、このような心配事が出てきてしまうのは、当然のことでしょう。
しかし、その回答を見ていくと、全く的はずれなことを言っている人も居ます。
ということで、以下より、この住宅ローンの審査とキャッシング・カードローンの関係性について触れていきたいと思います。

■安心して下さい!審査は通ります!

結論から言えば、カードローンやキャッシングを利用していたとしても、住宅ローンの審査は通ります。
「カードローンを利用しているということはお金がないということ…お金がない人に住宅ローンのような大金を貸すことはできません」という回答をしている方がいらっしゃいます。
これも真理であり、考え方としては間違いないでしょう。
ただ、これは極論であり、正直なところ、カードローンの利用に関しては、さほど大きな問題ではありません。
例えば…たかだか50万円程度のカードローンの利用であれば、銀行も保証会社も目くじらを立ててチェックはしないということです。

■ポイントは「返済率」であり年間の返済金額となる

では、保証会社は何を重要視して審査をしていくのか?
これを理解していけば、カードローンやキャッシングを利用していても、大きな問題ではないことが見えてきます。

重要視するのは「年収」「勤続年数」「健康状態」「信用情報」の4つになります。(⇒おまとめローンの『審査』5種類と審査に通らない4つの理由
年収は、申請された住宅ローンの金額がしっかりと支払うことができるか?の判断材料になります。
勤続年数は、長ければ長いほど、安定した収入が期待できるため、プラスポイントになります。
健康状態は、言うまでもありませんが…ガンなど大病を患っている方にお金を貸すことは難しいため、大きなチェックポイントになります。(厳密には団信に加入できるか?の判断)
信用情報は、クレジットカードやスマートフォンの割賦払い、カードローン・キャッシングの返済を滞らせていないか?のチェックになります。
事故情報(延滞や債務整理など)がある場合は、高確率で審査を通過することはできません。

これが基本的な考え方になり、カードローンを利用しているか?は、さほど重要視していないのです。

◇カードローン・キャッシング利用者がポイントになるのは「返済率」

とはいえ…全く影響がないか?と問われると、答えはノーです。
影響を及ぼすことは間違いありませんが、単純にキャッシングを利用しているからダメ!というわけではありません。
ポイントは「返済率」になります。
返済率とは、年収に対して、年間の返済額がいくらぐらいになり、どれくらいの割合を占めるのか?というもの。
例えば、返済額が毎月10万円だった場合は、年間120万円の返済額になります。
年収が500万円だった場合は、返済が占める割合は「24%」に。
一般的に、この返済率が「~30%程度」であれば、審査は通過すると言われています。

では、この返済額というのは何が含まれているのか?
当然、住宅ローンを組んだときに支払うお金となりますが…加えて、キャッシング・カードローンの返済金も含まれます。
つまり、先ほど挙げた例であれば…住宅ローンが8万円、その他借金の返済が2万円だった場合と家庭をすれば、何ら問題ないというわけです。
もし、住宅ローンが10万円でも、その他借金の返済が2万…合計12万円であっても年間144万円の支払い。
返済率は、29%となり、審査通過の目安よりも低いため問題ないと言えるわけです。

まとめると…カードローン・キャッシングの利用が審査に影響するのは、あくまでも返済率だということ。
利用していても、住宅ローンを組んだときに返済率が30%程度に収まれば審査は通過するということです。
極論を言ってしまえば、自動車ローンを組んでいたとしても、返済率が低ければ、何ら問題なく審査を通過します。

ちなみに、30%という数字はあくまでも目安で保証会社によって見解は異なります…25%を目安にする場合もあれば、35%の場合もあることは、ご承知おきください。

■健全な使い方をしていれば…むしろプラス査定

実は…カードローンやキャッシングは、上手に利用をしていれば、審査のとき「プラスに受けて取られる」ということもあり得ます。
そもそもカードローンやキャッシングというのは、一般的に認知された便利なサービス。
使い方に問題がなければ、通常のサービスを普通に利用しているだけのことと言えるのです。
平たく言ってしまえば、返済率のことがあるものの、クレジットカードと同様の扱いだということ。
であれば、普通に提供されたサービス内で、上手に利用していれば、プラス査定されても何ら不思議なことではないのです。
借りたお金はしっかりと返済をしているという判断で、信用情報としてはアップというわけですね。
借りたり返済したりを繰り返していても問題が無いことも多いため、返済率だけ注意をして利用していれば怖がることはありません。

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