テレビを付けていると1日に1回は目にする「過払い金請求」のCM。
たぶん、今借金している人のお金が返ってくるということなんだろう。
けど、もうおまとめローンを組んじゃったし、自分には関係ないや・・・
ちょっと待ってください。
おまとめローンを組んでいるから、過払い金請求できないって?
そんなことはないです。
おまとめローンをしていても、以前に借りていたローンは過払い金請求の対象なんです。
おまとめローンは過去のローンを一社以外、すべて返済するので、返済済みの借金は過払い金請求の対象外だと思っているのではないでしょうか?
過払い金請求は「払い終わった借金」も対象なので、おまとめローンをした後でも大丈夫なんです。知らなかったでしょ?
ちなみに過払い金請求をした後に、おまとめローンを組むことも可能です。
■過払い金請求って何?
そもそも過払い金請求とはなんなのでしょうか。そこからお話しましょう。
2006年(平成18年)より前の消費者金融の金利って30%近くだったんです。
今では18%ほど。すごい金利差ですよね。
昔と今でこうも差があると、あまりにも昔が不公平です。
昔の金利ってなんとかならないのか!という方のために登場したのが、過払い金請求。
これをすると、今の基準金利と比べて払いすぎた差額をお金をかしてくれたクレジット会社やローン会社、消費者金融から返してもらえます。
人によっては100万円以上になることもしばしば。これはやるしかない!
■過払い金請求のやり方
この過払い金請求、どうやってやるのでしょうか。
一般的には弁護士や司法書士に頼みます。
請求できる対象は金利18%以上でお金を借りたことがある人。
以前の契約状況を確認し、今と昔の金利の金額差を計算してくれます。
その金額差を記した計算書と過払い金請求書というものを作成。
それらをクレジット会社などに送付します。
数日後。計算書に記された金額が振り込まれます。
数日後って・・めちゃくちゃ早いですよね。
■自分でもできる過払い金請求
弁護士や司法書士に頼むと結構な報酬を支払わなければなりません。
せっかくお金が手に入るのに、そこから払うというのは何かイヤですよね。
なんとかケチる方法はないか・・と思っているあなたに朗報です。
実は、この過払い金請求、自分でやることもできます。
世間的に過払い金請求するためには何か資格が必要みたいな雰囲気があります。
そんなことはありません。誰でもできます。
手順は計算書と過払い金請求書をつくって対象の会社に送るのみ。
簡単でしょ?
計算書がむずかしそうな印象がありますが、ネットで自動計算ツールが配布されています。
便利な時代になりましたね・・・。
計算書を作るときに必要な当時の金利がわからない?
大丈夫ですよ。
借りていたクレジット・ローン会社に頼むと当時の契約状況をすべて教えてくれます。
よっぽどの闇金でない限り。
どうせやるなら自分でやるのもアリかもしれませんね。
■過払い金請求にデメリットはないのか
過払い金請求がとにかく最強だということはわかった!
でもやっぱりデメリットもあるんでしょ?
そういえば、「過払い金請求したらブラックになる!!危険!!」
みたいこともネットでみたことある!実際、どうなの!?
まあまあ、落ち着いてください。
結論からいうと、昔はブラックになっていました。
今はブラックになりません。
■過払い金請求とブラックリストの関係
そもそもブラックリストというのは存在しないって知ってました?
JICCやCICの個人信用情報に延滞・債務整理などの不利な情報がつくこと。
これを一般的にブラックになる、といわれています。
2010年9月までは過払い金金請求をすると、「過払い金請求したよ」という「傷」がJICC、CICについていました。
この「傷」のせいでクレジットカードが作れない!オートローンが組めない!という事態が続出したんです。
これはよくよく考えるとおかしなことです。
過払い金請求とは、異常にとられすぎていた金利を取り返すこと。
これが信用情報としてマイナスだということになるのですから。
金利をとらすぎていた人たちは何もわるくないのに、後々に支障を及ぼすっておかしいですよね。
そんな声に応えた形で、2010年9月から「傷」がのこらなくなったんです。
この「傷」がつかなくなったことを知らない人がまだまだ多いのでしょうね。
ちなみに18%以上の金利がないのに、過払い金請求すると、「傷」が付いちゃうことがありますので要注意。
ちゃんと金利18%以上で借りているかどうかは念入りに確認しましょう。
■まとめ
おまとめローンをしたからと言って過払い金請求をあきらめる必要はないことはわかっていただけたと思います。
18%以上の金利の借金はありませんか?あればさっそくためしてみましょう。
おまとめローンを検討しているけどから払い金をしてから・・という方、順番なんて何も関係ありませんから、早いうちにやっちゃいましょう。
借りていれば借りている分だけ、たくさんかえってきますよ。