「クレジットカードのショッピング枠を使って現金を受け取ることができるんだって！」
「え～そうなの～？」
「そうそう！それで借金を返したら良いんじゃない！？」
「ちょ、天才～！！」
！！！ちょっと待った！！！
それは「クレジットカード現金化」というものです。
簡単に現金が手に入って安全と思われがちですが、それには危険な落とし穴があるんです！
今回は、「クレジットカード現金化の危険性」を主に紹介していきます。
そもそも・・・クレジットカード現金化とは？
聞いたことがある方も多いと思います。
クレジットカード現金化とは、古物営業の許可を取っている業者が、消費者のクレジットカードのショッピング枠を使って商品（大体が安物の）を購入させ、その購入額より低い金額で買い取ることによって、消費者に現金がいくという仕組みを持った行為です。
業者は差額によって利益を得れますし、消費者は現金が手に入るので、一見するとどちらも要望が叶って両者がwin-winになる素晴らしいビジネスモデルのようにみえますが、そこにはクレジットカード現金化の危険性があります。
借金が増え、なんとか現金を手に入れたいと考えている人は、クレジットカード現金化に一度ぶち当たります。
それしか方法がないとすら思ってしまいます。
しかし、一見違法性のなさそうなクレジットカード現金化も実は違法性や詐欺などの危険性を多く含んでいるのです。
「クレジットカード」という単語が信用性のある単語のように感じてしまうのだと思います。
クレジットカード現金化の違法性
いまの段階では、完全に黒ではありません。
違法とはいえないのも事実です。しかし、限りなく黒に近いグレーです。
法的に違法なのかどうか、という観点では、クレジットカード現金化を国は認めていないという点が重要です。
ですので、もしクレジットカード会社にバレてしまったら、消費者であるあなたのクレジットカードの利用停止がなされる場合があります。
クレジットカードを現金化する業者ももちろんそれをわかっている上で、リスク（消費者は多重債務者が多いので、支払えない場合など）を全てクレジットカードになすりつけて、手数料で儲けています。
クレジットカードで支払い、現金化を行うときの換金率は、大体80％前後です。
その分の手数料が、この業者の儲けになります。
つまり、得をしているのはクレジットカード現金化を行う業者なんです。
多くの業者のHPには「公安委員会からの許可を取っています！」といった表示がされています。
しかし、これを信用して「だから違法ではないんだ！」と勘違いしないように気をつけてください。
これはあくまでも「古物取引の営業」の許可を取っているだけであって、クレジットカード現金化の許可を取っているわけではありません。
国はクレジットカード現金化を認めていないわけですから。
クレジットカード現金化の悪徳業者
上記の説明はすべて「真っ当な業者」です。
真っ当な業者でさえ違法性が問われるわけですが、悪徳業者はもっと悪質です。
例えば、
・消費者に多額の決算だけさせて、現金のキャッシュバックはなし
・HPの記載と全く違う法外な手数料を請求される。キャンセル料を信じられないくらい要求してくる
・取引しないまでも、お問合せで得た顧客情報を闇金業者にながされていた
などなど。
目的の現金化が出来ないだけでなく、さらに悪い方向にいってしまう可能性があるのです。
こんなに危ないことは回避しなくてはいけません。
悪徳業者と優良業者の違いは、HPなどでみる場合でもわかる、ポイントがあります。
それは「口コミ」です。まず検討する際は必ず口コミをチェックしてください。
また、
「換金率98％！」「最短5分で振り込み！」など、
極端に不可能な数字や謳い文句にも注意してください。
換金率は一般的に80％前後ですので、98％という極端に高すぎる数字は信ぴょう性に欠けます。
また、HPに会社の所在地や住所の記載がされているかもチェックしてください。
悪徳業者ではなさそうだけど・・・大丈夫かな？と気になったら、電話で問い合わせてみるのも良いでしょう。
し・か・し！
クレジットカードの現金化はオススメできません！
これだけ説明したのはなぜかというと、悪徳業者から被害を受けてほしくないからです。
被害に遭わないためにも知識を持っておいてほしいのです。
クレジットカード現金化をオススメしない理由は、それ自体が違法性を問われるものだからです。
そして最大の理由は、借金を減らしているように見えて、実は増やしているからです。
例えば現金化をするためには、なんの価値もなさそうな、価値のわからないものをクレジットカード50万円で買い、それを40万円の現金を手に入れるために交換するのです。
とってもリスクだと思いませんか？
一つめのリスクは、本当に現金が手に入るかわからないということ。
二つめのリスクは、クレジットカード現金化自体が、黒に近いグレーゾーンであること。
そして何より、結果的に損をしているということです。たとえ50万円のものが40万円になったとしても、10万円の借金をしてしまっています。