キャッシングやカードローンに欠かせない「金利」。
たとえば、「3.0~18.0%」といった表記をされることが多いですが、この金利の意味をしっかり理解していますか?
あやふやなままになっている似ている単語の違いを説明していきます。
金利・利息とはなにか?
通常、お金を借りるときは、借りたお金に利息を加えて支払います。
利息とは、「借りる手数料」のようなもので、いわば「レンタル代金」です。
このレンタル料がいくらになるのかを計算するために「金利」を用います。
金利は「%」で表記され、基本的に年率を表しています。
年率とは、一年間お金を借りた場合に発生する利息の割合です。
それによって導き出される具体的な数字が「利息」です。
たとえば、50万円のお金を18%の金利で借りた場合、1年間後に支払う利息は次のような計算になります。
50万円(元金)×18%(金利)=9万円(利息)
一方、キャッシングやカードローンでは金利が一般的ですが、月利(げつり)や日歩(ひぶ)などもあります。
期間は名前のとおりで、月利は1ヶ月、日歩は1日あたりに発生する利息を示しています。
これは特殊なのであまり聞きなれないと思います。
あまり使われないので覚える必要はないでしょう。
金利・利率・利息・利子の違いとは?
これまで出てきた中でわかったのは、金利・年率・利息です。
では、利率や利子などはなにを意味しているのでしょうか。
そして、それらの違いはなんでしょうか。
単語同士を合わせてみてみてください。
※これはあくまでもキャッシング業界においての使われ方であり、辞書などの意味とは微妙に異なりますので、ご注意ください。
金利と利息
金利は「利息の割合」を示します。「%」で表示し、利息は「支払う代金」そのものを示すことが多いです。
金利と利率
金利と利率は、ほぼ同じ意味で使われます。金利=利率だと考えて良いでしょう。
利子と利息
利子と利息は同じ意味で使われます。
年率と年利
年率と年利は同じ意味で使われます。
実質年率の「実質」って何?
キャッシングやカードローンには金利のことを「実質年率」と表示してあるのをよくみますね。
この「実質」とはなにを示しているのでしょうか?
それは、さまざまな費用をひっくるめているということを意味しています。
審査や調査、書類作成などにさまざまなお金がかかっており、そうしたお金もあらかじめ含めなければならないと法律で決まっています。
そういったことを意味するものです。
つまり、キャッシングやカードローンが「実質年率」としているのは、それ以上はかかりませんよ、ということを意味しています。
その他もろもろにかかった費用も含まれていますよ、という表記になっているのです。
(ATM利用手数料などがかかる機関は、実費になります。)
利息は日割りで計算する
先に少し触れましたが、利息は「元金×金利」の計算によって出されます。
しかし、これはあくまでも1年間お金を借りた場合です。
1年間ピッタリで返すなんてことはほぼありませんよね。
1年未満の場合はどうするのでしょうか?
また、1年以上の場合は?
それをいっぺんに解決するために、利息は「日割りにする」のがキャッシングやカードローン業界の常識です。
そうすると、次のような式になります。
元金×金利÷365日×借入期間(日数)
これによって1日あたりの利息の計算をすることができます。
分割で返済する場合の利息の計算
多くの人が一括払いではなく分割払いだと思います。
もちろん、分割払いの際も上の式を当てはめて利息が計算されるわけですが、注意していただきたいのは2回目以降です。
2回目以降は、借入残高が少しずつ減ってきていますよね。
ですので計算が少し難しくなりますが、返していくごとに利息も減ります。
借入残高×金利÷365日×借入期間(日数)
それは2回目、3回目・・・と続きます。
知っておいて損はないのはこの点だけですね。
金利に関する知っておいて損はないコト
上限金利は法律で決まっている
実は、上限金利は法律で決まっているって知っていましたか?
下記の表のように決まっているのです。
元金 | 上限金利(年率) |
---|---|
10万円未満 | 20% |
10万円以上100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
これより高い金利を取っていたら、違法です。
違法の業者にはくれぐれも注意しましょう。
大手消費者金融や銀行はまずありませんので安心してください。
金利は業者によってちがう
上限金利は決まっていますが、それを設定する側はその範囲で決めるのは自由で、それは業者やローンによって異なります。
以下は例として、いくつか大手の消費者金融・メガバンクのローンを表にしてみました。
参考にしてみてください。
種類 | ローン | 金利 |
---|---|---|
消費者金融 | アコム | 4.7~18.0% |
プロミス | 4.5~17.8% | |
SMBCモビット | 3.0~18.0% | |
銀行 | 三菱東京UFJ銀行カードローン バンクイック | 4.6~14.6% |
三井住友銀行カードローン | 4.0~14.5% | |
みずほ銀行カードローン | 3.5~14.0% |
上限金利の低いところを選ぶ
金利は「3.0~18.0%」このように記載されることが多いですが、ここで気をつけていただきたいのは上限金利に注目することです。
金利は利用者の限度額によって設定されますが、ほとんどの場合が上限金利に設定されます。
ですので、選ぶときは上限金利をみるようにしましょう。
また、利息を少しでも減らしたいのであれば、できるかぎり低金利のところを選ぶようにしましょう。